相続財産の調べ方と調査方法

■相続財産について
相続が発生することによって、相談人は故人の遺産を相続することになります。遺産には、土地や建物といった不動産をはじめ、預貯金や、家財道具といった動産も含まれています。また、こうしたプラスの財産だけでなく、生前故人が抱えていた借金や、ローンの返済義務といったマイナス財産も含まれていることに注意が必要です。このように、遺産には相続人にとってプラスのものばかりでないという点や、遺産分割をするためにまず遺産の全体像を把握しなければならないという点から、相続財産を調査する必要があります。

●相続財産の調査方法
相続財産のうち、ここでは不動産と預金についての調査方法について確認していきましょう。
不動産の調査については、郵便物の調査が大切です。役所からの税の支払い通知書等が見つかれば、特に固定資産税の通知書には不動産の住所等が記載されていますので、不動産を突き止めることが可能です。不動産を把握できたら、法務局で登記簿謄本を取得しましょう。
また、預金については、預金通帳と郵便物の調査が先決です。当然、預金通帳が見つかれば生前故人が有していたお金の管理状況を知ることができます。また、郵便物を調べていくことで、どの金融機関とやりとりをしていたのか知ることが可能です。また、キャッシュカード等が見つかればそれも財産調査の手がかりとなるでしょう。財産の管理先が見つかれば、そこに問い合わせをして、どの程度の遺産があるのか具体的に把握していきます。

このようにして相続財産の調査を行い、遺産分割協議に臨むことになります。相続財産の調査について、あるいは遺産分割協議等について分からないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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